2022年、パナソニックドラム式洗濯乾燥機3機種を比較しました。
なにが違うの?
どんなポイントで購入したらよい?
おすすめ機種は?
この記事では、まちのでんきやが独自の着眼点でそれらを解決します。
ポイントとなる機能で3機種を比較
機能 | NA-LX129B | NA-LX127B | NA-LX125B |
インターネット(IoT)機能 | 〇 | 〇 | × |
温水機能 | 〇 | 〇 | × |
泡洗浄 | 〇 | 〇 | 〇 |
乾燥方式 | ヒートポンプ | ヒートポンプ | ヒートポンプ |
乾燥機能 | ふんわりジェット | ふんわりジェット | ジェット |
シワとり・消臭 | 〇 | 〇 | × |
ナノイーX | 〇 | × | × |
自動槽洗浄 | 〇 | 〇 | 〇 |
約30℃槽洗浄コース | 〇 | 〇 | × |
約60℃カビクリーンコース | 〇 | 〇 | × |
操作パネル | カラー液晶 | 白黒液晶 | 白黒液晶 |
洗剤・柔軟剤自動投入 | 〇 | 〇 | × |
表は左から最上位モデルであるNA-LX129B、次いで中上位のNA-LX127B、最後にNA-LX125Bの順になっています。
左から順番に機能が絞られていくにつれて値段も下がります。まさに松竹梅ですね。
表内、黄色で背景色にした部分がポイントとなる機能です。
どんな観点で購入を検討すればよいか?
ある機能はひとによっては魅力的なものに映っても、別のひとにとってはいらないものであったりします。まさにひとそれぞれ。
一番もったいないのは使わない機能にお金をつかってしまうこと。
以下のポイントでその必要な機能、不要な機能、を明確にして購入機種をしぼりましょう。
温水機能は必要か?|LX129B、LX127B
水をヒーターで温めて洗うことができます。
最大60℃まで水温を加熱し衣類の除菌もできます。
とくにがんこな汚れが普段つくひとにとってはよい機能です。
通常の水温で洗うよりも確実によごれ落ちがよくなります。
また、2022年のドラム式洗濯乾燥機に新規で追加された機能「シワとり・消臭」コースもこの温水機能をつかっています。
洗濯槽下にある温水専用ヒーターでスチームを発生。スチームで衣類全体をしっかり湿らせ、乾燥風で水分を飛ばし、シワとニオイを取り除きます
パナソニック公式HP より
温水をつかって衣類についたがんこなよごれを洗いたいか。シワとり・消臭コースに魅力を感じるか。感じるのであればTW-LX129B、NA-LX127Bです。
ナノイーX|LX129Bのみ

洗濯終了後に毎回、ナノイーX(48兆)で槽の黒カビの菌(胞子)を除菌。黒カビ対策の槽洗浄の手間が省けます。
この機能はNA-LX129Bのみです。
洗濯槽や脱水槽にカビが生えると、いやなにおいの原因になります。ドラム式洗濯乾燥機はにおいの問題が多々報告されます。
ですので、においの原因となるカビの発生は抑えたいところ。
ただ、ナノイーでなくてもカビの発生を抑えてメンテナンスしていくことは可能です。
洗濯槽や脱水槽を洗う槽洗浄コースもあれば、槽乾燥コースもあります。日ごろ乾燥まで洗濯でおこなっていれば洗濯槽も脱水槽もカラカラに乾燥できます。乾燥しておけばカビは発生しません。洗濯機のドアを半開きにして機内を乾燥させることもできます。代替案はいくつかあります。
それでも清潔・メンテナンス性を高めるナノイーXに魅力を感じるのであればNA-LX129Bです。
また、2022年のドラム式洗濯乾燥機のメンテナンス新機能として約30℃槽洗浄コース、約60℃カビクリーンコースが追加されました。
こちらはNA-LX129Bに加えて、NA-LX127Bにも搭載です。
カラー液晶|LX129Bのみ

NA-LX129Bのみ、操作パネルがカラー液晶です。
その他はホワイト液晶で小さな白黒ディスプレイになります。
カラー液晶は単に画面内の表示がカラーになるだけではありません。
洗濯の内容を選択しやすいのはもちろんですし、コースの説明などカラー液晶内で完結します。
すなわち、取扱説明書がほぼ不要になるメリットがあります。
取扱説明書が中にはいっているようなイメージです。
また、スタイリッシュです。ごてごてした物理ボタンが洗濯機上になくなるのでシンプルになります。
操作性もよいです。スマートフォンのように今必要であるボタンや表示だけが画面内に収まるので、それ以外の不要なものはなくなります。順番に、やりたい洗濯を選択していくことができます。
カラー液晶のメリット
- 取扱説明書をとりださなくてもよい情報量が液晶から得られる
- 物理ボタンがなくなるので、製品本体がスタイリッシュになる
- スマートフォンのような操作ができるので操作性がよい
これらにメリットを感じるのであればNA-LX129Bです。
ちなみに日立、東芝もカラー液晶搭載モデルはあります。
こまかいはなしですが、スワイプできるのはパナソニックだけです。
液体洗剤・柔軟剤の自動投入|LX129B、LX127B

最下位モデルであるNA-LX125Bだけが搭載ありません。
自動投入はかなり便利です。
一度使ったら手がはなせなくなるひとも多いです。
自分で液体を入れる手間、計量する手間がなくなります。
NA-LX125Bは他の機種と比べていちばん安いです。
ただ、自動投入機がないんです。これは最大のデメリットで検討したほうがよい内容だと思います。
同じ価格帯で自動投入機が搭載されているドラム式洗濯乾燥機も他社メーカーさんにあります。
値段だけで自動投入機を見送るくらいであれば、パナソニックの機種の比較だけでなく他社メーカーも比較してみるのもよいです。
スマートフォンアプリ(IoT)|LX129B、LX127B
最下位モデルであるNA-LX125BだけがIoT機能がありません。
インターネット連携機能はじみに便利です。
運転終了したらスマートフォンにお知らせしてくれる機能や、あとどれくらいで運転が終わるか確認するときに活用しています。
必須かと言われればそうではありませんが、あったらあったで便利です。
IoT機能についてどんなものがあるか解説している記事もあるので、ご参照ください。
2022年、パナソニックは「ウール」コースと「シーツ」コースをアプリ専用コースとして新たに搭載しています。
アプリからしか運転できないコースは今後も増えていくと思います。
買ったあとも使える機能がアップデートしていくIoT機能は先進性を感じます。
従来の「おまかせ(洗濯~乾燥)」コースの終了時間を、ユーザーごとにより正確に予測してアプリで表示する「終了時刻クラウド予測」も搭載されました。
インターネットとAIは相性がよいので、「終了時刻クラウド予測」のように、よりパーソナライズした機能の実現が今後期待されます。
詳しくはNA-LX129Bの新機能を解説した記事をご参照ください↓
IoT機能に魅力を感じるのであれば、NA-LX129B、NA-LX127Bです。
基本性能の洗浄・乾燥機能に差はほぼない
いろいろ機能の差をご紹介しましたが、洗濯機はなんといっても衣類を洗って、乾燥する家電です。
この機能が機種ごとに違いがあるのかも気になるところです。
NA-LX129B、NA-LX127B、NA-LX125Bはすべてに泡洗浄つき
NA-LX129B、NA-LX127B、NA-LX125Bはすべてにヒートポンプ乾燥方式つき
NA-LX129B、NA-LX127B、NA-LX125Bはすべてが洗濯容量12kg、乾燥容量6kg
基本性能に差はありません。どれを買ってもドラム式洗濯乾燥機として満足できます。
価格の比較
モデルごとの価格差は以下のとおりです。
※値段はあくまでもすべてのECサイトのなかの最安値ですので参考程度にとどめてください。
型名 | 値段 |
NA-LX129B | \368,280 |
NA-LX127B | \328,680 |
NA-LX125B | \308,880 |
まちのでんきやの結論|パナソニックのドラム式洗濯乾燥機を買うなら・・・
ポイントを整理してまとめます。
- ドラム式洗濯乾燥機、せっかく高い買い物するんだから機能はフル装備、最新機能にしたいひとなら最上位モデル|NA-LX129B
- ナノイーX機能なし、操作パネルはカラー液晶でなくてもよいひとなら中間モデル|NA-LX127B
- 温水、清潔・メンテナンス機能、自動投入、IoTなしでもよいひとなら普及モデル|NA-LX125B
- ねらい目は最上位モデルと比べて4万円安い|NA-LX127B
ナノイーXは代替機能があります。カラー液晶についても、カラーでなくても洗濯操作はできます。
これらの機能を妥協して4万円も安くなるNA-LX127Bはおすすめと判断しました。
洗浄・乾燥の基本性能に差はほぼないです。
以上、2022年のパナソニックドラム式洗濯乾燥機で比較してみました。