【2023年】シャープドラムES-X11B/V11B/G11Bの違い、おすすめを解説

シャープ

いち早くシャープから今年の最新ドラム式洗濯乾燥機の発表がなされました。

発売は9月14日です。

本記事では以下を解説します。

・昨年度モデルES-X11A/V11Aからなにが変わったのか

・ES-X11B/V11B/G11Bはなにが違うのか

・ES-X11B/V11B/G11Bのなかでおすすめはなにか

ちなみに昨年度モデルのES-X11A/V11Aの解説記事はこちら↓

【関連記事】【2022】シャープドラム式洗濯乾燥機ES-X11Aの新機能とES-V11Aとの比較

それではいきましょう。

11kgのドラム式洗濯乾燥機ラインナップを2つから3つへ

シャープ公式Webより

これまでシャープのドラム式洗濯乾燥機11kgは長年2機種でした。

今回は3機種に拡大されています。

ES-X11BはES-X11Aの後継機種です。

ES-V11BはES-V11Aの後継機種です。

ES-G11Bが今回追加されたドラム式洗濯乾燥機になります。

乾燥フィルター自動お掃除が11kg全ラインナップに搭載

昨年度まではハイエンドモデルであるES-X11Aのみ乾燥フィルター自動お掃除が搭載されていました。

今回は11kg3モデルすべてに乾燥フィルター自動お掃除が搭載されています。

「乾燥フィルター自動お掃除」は、シャープ独自機能で唯一です。

【関連記事】【2023】各メーカーのドラム式洗濯機の独自機能を解説【なにが唯一?】

【新規】「ドアパッキン洗浄」が新たに搭載【ES-X11B/V11B/G11B】

ドラム式洗濯乾燥機は、乾燥するたびに衣類から出たほこりがドアパッキンの裏側にたまり、張り付きます。

ドラム式洗濯乾燥機で乾燥をするひとにとってはお手入れが必要になります。

そのほこりを次回の洗濯運転時にシャワーで洗い流すことでメンテナンスがラクになり、清潔性を保てるようになりました。

流れたほこりは、製品下部の「するポイフィルター」に溜まります。

【改良】乾燥ダクト形状を改良し、洗浄できる範囲が拡大。乾燥効率低下を防ぐ。【ES-X11B/V11B】

シャープ公式Webより

乾燥ダクト自動お掃除機能は従来機種より搭載されています。

洗浄シャワーの設置場所をダクトの途中から上部に変更しました。これにより、約180度に幅広く散水することができるようになっています。

また、ダクト内部の凹凸を減らすことで、洗浄水が壁面をスムーズに流れダクト内面面積の約96%が洗浄可能になりました。従来は70.2%です。

乾燥ダクト形状を改良したのは、ES-X11B、ES-V11Bです。最下位モデルのES-G11Bは搭載なしです。

【改良】高圧シャワーすすぎを改良して、すすぎ性能アップ【ES-X11B/V11B/G11B】

シャープ製品プレスリリースより

高圧シャワーすすぎの噴射範囲を改良し、より均等な水圧のシャワーが衣類に噴射されるように角度を調整しました。

加えて、シャワーすすぎの回転数をアップし、遠心力を高めることですばやく洗剤を押し出します。

また、遠心力を高めた結果、衣類が洗濯槽に張り付きやすくなります。

その点に関しては、ためすすぎ時のタンブリングを改良して張り付きを抑制します。

節水しながら効率よくすすげるようになったため、ES-X11Bは昨年度モデルのES-X11Aに比べて洗濯〜乾燥6kgのカタログ値(使用水量)が52L→49Lに性能アップしています。

下位モデル「ES-G11B」は21年度の旧筐体を使用している

ES-G11Bの外観は21年度の旧筐体を使用しています。

したがって、2022年度モデルのハイエンドモデルから搭載している「メガマウス投入口」がありません。

21年度の準ハイエンドモデルの「ES-WS14」に対して、乾燥フィルター自動掃除機能、ドアパッキン自動洗浄を搭載し、洗剤自動投入、IoT機能をなくした製品となっています

ES-V11Bの洗濯~乾燥6kg時の消費電力が900Wh→880Whに低減

ES-V11Bの洗濯~乾燥6kg時の消費電力において、前機種ES-V11Aから変更がありました。

(洗濯~乾燥(6.0kg)時の消費電力量 900Wh→880Wh)

ES-X11BとES-V11Bの違いは乾燥方式、エコセンサー、ふろ水ポンプ

ハイエンドモデルであるES-X11BとES-V11Bの違いについて説明します。

大きな違いは乾燥方式、エコセンサー、ふろ水ポンプです。

乾燥方式の違い、エコセンサーによって性能が若干異なりますが、微々たるものですのであえてそこには触れていません。

性能差のもととなる機能の違いに絞って解説していきます。

ハイブリッド乾燥NEXTとヒートポンプ乾燥

ES-X11Bの乾燥は、ハイブリッド乾燥NEXT。

ES-V11Bはヒートポンプ乾燥。

これによって、ES-X11Bは洗濯〜乾燥 6kg:約600Wh、ES-V11Bは洗濯〜乾燥 6kg:約880Whになります。

1回のお洗濯にかかるコストは、ES-X11Bは洗濯〜乾燥 6kg:39.8円、ES-V11Bは洗濯〜乾燥 6kg:49.8円です。

ハイブリッド乾燥NEXTは、ヒートポンプ&サポートヒーターのハイブリッド乾燥技術により、省エネでふんわりあたたかな仕上がりを実現します。

温度センサーと湿度センサーで、乾き具合を感知してムダな運転を低減します。省エネと心地よさを両立する乾燥方式です。

ES-V11Bはサポートヒーターが非搭載となります。

しかしながら、乾燥性能はほぼヒートポンプ次第なので、サポートヒーターはなしでもそれほど違いはありません。

エコセンサーが7センサーと5センサー

シャープ公式Webより

ES-X11Bはエコセンサーが7センサー。

ES-V11Bはエコセンサーが5センサー。

7センサーは温度・湿度・水位・重量・泡・光・振動。

5センサーは温度・湿度・水位・重量・振動。

5センサーで欠けているのは、光センサーと泡センサーです。

光センサーは適正な洗剤量を検知し、泡センサーは洗剤の種類を判別します。

洗剤の種類を判別して、すすぎ1回洗剤であればすすぎ回数を変えるなどします。

そこまで大きな効用はないため、5センサーでも十分です。

ふろ水ポンプ搭載と非搭載

ES-X11Bはふろ水ポンプ搭載。

ES-V11Bはふろ水ポンプ非搭載。

ドラム式洗濯乾燥機はそもそも節水なのでふろ水ポンプでふろ水を使っても大きな効用は得られません。

ES-X11Bは洗濯〜脱水 11kg:約75L。

ES-V11Bは洗濯〜脱水 11kg:約81L。

11kgの洗濯をしてもたったの80Lです。

最終ためすすぎにはふろ水は使用できないので、実質60Lくらいでしょうか。

一般的にふろを入れると200Lに達しますので、半分も使用しないことになります。

ふろ水ポンプはあってもなくてもよいでしょう。

【参考記事】ドラム式でふろ水吸い取り機能はいる?いらない?メリットほぼなし、デメリット大の理由

ES-G11Bは液体洗剤・柔軟剤自動投入、AIoT、音声機能、メガマウス投入口がなし

最下位モデルなので値段は安いです。

ただ、液体洗剤・柔軟剤自動投入がないのは留意したいところです。

液体洗剤・柔軟剤自動投入がありなしの差はだいぶ大きいです。

液体洗剤・柔軟剤自動投入は一度使うと手放せなくなります。

【参考記事】まちのでんきやが語る|洗濯機の洗剤自動投入機はいる?いらない?メリットとデメリットをご紹介

【参考記事】【2022年】洗剤自動投入機で比較するドラム式洗濯機

おすすめは準ハイエンドモデルの「ES-V11B」

2023年度のシャープドラム式洗濯乾燥機のうち、どれがおすすめかと言えば「ES-V11B」でしょう。

ES-X11BとES-V11Bの違いは乾燥方式、エコセンサー、ふろ水ポンプです。

それらによって生じるメリットに対して、価格差が小さいです。

予想実勢価格は最上位モデルの「ES-X11B」が43万円前後、上位モデルの「ES-V11B」が40万円前後、下位モデルの「ES-G11B」が37万円前後です。

したがって、3万円上乗せしても乾燥方式(ハイブリッド乾燥NEXT)、エコセンサー(泡・光センサー)、ふろ水ポンプの効用を得たいか、と問われればそうとまではいきません。

シャープのドラム式洗濯乾燥機の特徴である乾燥フィルター自動お掃除もあるし、ドアパッキン洗浄もあります。筐体は同じです。液体洗剤・柔軟剤自動投入も搭載されています。

ドラム式洗濯乾燥機として、申し分ない機能がES-V11Bには搭載されています。

まとめ

2023年度のシャープドラム式洗濯乾燥機の解説をいたしました。

今年、変化があったのは11kgのドラム式洗濯乾燥機のラインナップを2つから3つにしたところでしょうか。

最下位モデルであるES-G11Bは液体洗剤・柔軟剤自動投入、IoT、など拡張機能はないものの、標準機能である洗浄、ヒートポンプ乾燥は搭載されています。

それら拡張機能を不要と判断するのであれば安価でシャープのドラム式洗濯乾燥機を購入できます。

今年は乾燥フィルター自動お掃除、ドアパッキン洗浄、乾燥ダクト形状の改良などお手入れ機能が更新され、性能がアップしたマイナーチェンジとなりました。

それでは、まとめです。

  • 11kgのドラム式洗濯乾燥機のラインナップを2つから3つに増加。
  • シャープ独自機能である乾燥フィルター自動お掃除機能をすべてに搭載。メンテナンス性がアップ。
  • パナソニック、日立に先に搭載されたドアパッキン洗浄を新搭載。メンテナンス性がアップ。
  • 乾燥ダクト形状を改良し、継続使用に伴う乾燥能力の低下を防いだ。
  • 高圧シャワーすすぎを改良して、節水しながらすすぎ性能をアップ。
  • 最下位モデルES-G11Bは2021年度のシャープドラム式洗濯乾燥機がベースとなっている。
  • ES-V11Bの6kg洗乾消費電力量が少し性能アップ。900Wh→880Wh。
  • ES-X11BとV11Bの違いは乾燥方式、エコセンサー、ふろ水ポンプ。価格差は3万円なので、余分に3万円上乗せしてもこれらの機能が欲しいかがポイント
  • ES-G11Bは液体洗剤・柔軟剤自動投入、IoT機能がなし。それに魅力を感じないのであれば、価格が安いのでアリ。
  • おすすめは準ハイエンドモデルの「ES-V11B」

それでは。

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