2022年における各社ドラム式洗濯機の自動投入機 液体タンク容量を比較しました。
洗剤自動投入機は、パナソニック、日立、東芝、シャープ、アクア、主要国内洗濯機メーカーのハイエンドモデルにはすべて搭載しています。
洗剤自動投入機自体には性能差はありません。液体を注入するだけですので。
注入する量も衣類の量と設定した洗剤、柔軟剤の基準量で決まります。
そうなると、どれだけ洗剤、柔軟剤の液体を自動投入タンクに溜められるかが重要な要素です。
調べた結果をご紹介いたします。
液体タンク容量比較
2022年度ドラム式洗濯機のタンク容量を表にしました。単位はmLです。
メーカー | 製品型名 | 洗剤 | 柔軟剤 | おしゃれ着用洗剤 |
パナソニック | NA-LX129B/LX127B | 1010 | 890 | 730 |
日立 | BD-STX120H/SX120H/SV120H/NX120H | 1000 | 700 | なし |
東芝 | TW-127XP2/127XH2/127XM2 | 890 | 590 | なし |
シャープ | ES-X11A/ES-V11A | 600 | 600 | なし |
アクア | AQW-DX12N | 570 | 480 | なし |
液体タンクは大容量・多種類化していく
液体タンク容量は各社ばらばらですね。
タンク容量が大きければそれだけ液体を補充する手間が少なくなる、買い物に行く回数が減る、家事がラクになる、ということなのでとても重要です。
パナソニックの洗剤液体タンク「1010mL」は一番大きいことをアピールするために設計されたのでしょうか。日立より10mLでも多くしたかったのではないかと思われます。
それだけ容量はポイントとなっています。
ですので、タンク容量が小さいメーカーは他を追従してより大きく、そして追従されたメーカーはさらに大きくしていくのではないでしょうか。もちろん適正量や、限界はありますけど。
一方で、パナソニックは2021年度モデルからおしゃれ着用液体洗剤タンクも搭載しました。
この流れから、液体タンクは多種類化していくと思われます。
おしゃれ着用洗剤を使うかたはもちろん、洗剤や柔軟剤を複数使い分けているかたもいると思います。
昨日は花の香りのフローラル系、今日は爽やかで清涼感のあるシトラス系の柔軟剤にしよう、という感じです。その日の気分で使う柔軟剤を変えたり。
はたまた、今日はドロよごれが付いたので頑固なよごれに強い洗剤を使おう、といったシーンが想定されます。
ですので、そうしたニーズを満たすために液体タンクは種類や数も増えていくのではないでしょうか。
縦型洗濯機の液体タンク容量比較もしています。合わせてどうぞ。
日用品メーカーも「自動投入専用」洗剤を出してますます加熱
花王は2022年9月26日に日本初“自動投入洗濯機”専用の柔軟仕上剤となる「ハミング 自動投入専用」を発売
ライオンは洗濯用洗剤「トップ スーパーNANOX 自動投入洗濯機専用」を2022年10月5日に発売
P&Gは日本初の洗剤自動投入機能付き洗濯機”専用”洗剤「アリエール 濃縮ジェル 自動投入用」を2022年10月下旬に発売
花王、ライオン、P&G、日用品メーカーも洗剤自動投入機を後押しする商品を出してきました。
自動投入用は、これまで以上に少ない液体量で洗濯できます。
例えば、「トップ スーパーNANOX」であれば標準使用量がたったの6gです。
同社の洗剤「トップクリアリキッド」は25gなので、使用量が1/4、つまり4倍長く使えます。
ですので、洗剤、柔軟剤を液体タンクに補充する回数も少なくなるし、買い物に行く回数も減らせることにつながります。
また、液体が固まりにくくなり、自動投入液体タンクに長期間放置してもゼリー状になるなど問題がなくなったことで、メンテナンスの手間が少なくなりました。
ますます洗剤自動投入機を使うメリットが増えてきています。
まとめ|洗剤自動投入機は洗濯機の必須の機能に
各社のドラム式洗濯機(2022年度)を液体タンク容量で比較をしてみました。
タンク容量で見るとパナソニック、日立が大容量。
パナソニックは唯一おしゃれ着用洗剤タンクも備えて多種類化。
今後、液体タンクの容量増し、多種類化、個数増しが期待されます。
日用品メーカーも自動投入専用の洗剤または柔軟剤を発売しました。
ますます洗濯機の自動投入機の流行りは加熱していくと思われます。