洗濯機がインターネットにつながるIoT機能の搭載が一般的になってきました。
IoT機能によってスマートフォンから以下のようなことが行なえます。
- 運転状態が確認できる
- 運転コースの設定、予約の設定、予約終了時刻の変更ができる
- アプリから新たな独自コースを洗濯機にダウンロードできる
- 使用中の洗剤・柔軟剤銘柄を指定して、その銘柄にあった規定量を自動投入設定できる
- 運転終了やエラーが発生したときにプッシュ通知でお知らせ
- 取扱説明書などサポート情報をアプリから閲覧できる

年々、IoT機能搭載ありの洗濯機はぞくぞくと増えています。
最新のIoT機能搭載の洗濯機一覧はこちらです↓
【関連記事】【2022年】IoT機能搭載の洗濯機一覧|どんなことができる?あったら便利?
洗濯機のIoT機能単独となると上に挙げたような機能が各メーカーでは一般的になっています。
さらに洗濯機のIoTサービスはこれだけではなく、外部機器との連携も進んでいます。
- スマートスピーカー(Alexa、Google HOME)との連携
- テレビとの連携
- Amazonスマートリオーダーとの連携
- 冷蔵庫との連携

4つ目の「冷蔵庫との連携」ってなに?
当記事では最後に挙げた4つ目の「冷蔵庫との連携」にフォーカスして解説します。
というのも、東芝の最新冷蔵庫FZSシリーズ「VEGETA(ベジータ)」が洗濯機と冷蔵庫の機器連携機能を搭載するとプレスリリースされたからです。
【2023】東芝の冷蔵庫FZSシリーズで洗濯機との連携機能を搭載

2023年3月発売の東芝の冷蔵庫FZSシリーズには音声とメロディで冷蔵庫の状態を知らせる「音声アナウンススピーカー」機能が搭載されています。
洗濯機と冷蔵庫を連携させることで、この音声アナウンススピーカーから洗濯の運転終了アナウンスや、エラーが発生したときにアナウンスしてくれます。
洗濯機で発生したイベントを冷蔵庫が音声で知らせてくれます。
シャープの冷蔵庫と洗濯機を以前連携させて使ってみましたが、意外にもこの機能便利なんです。
というのも、洗濯機の運転終了ブザーって聞き逃してしまうことありませんか?
2022年のパナソニックから発売された最新のドラム式洗濯乾燥機には「取り忘れアラーム」が追加されたくらいです。
【参考記事】【2022】NA-LX129BとNA-LX129Aの比較解説【違いはなに】
運転終了ブザーは聞き逃すひとが多いのでしょう。
洗濯機は洗面所に設置されるのが一般的なので、家の奥側に設置されていることが多いと思います。
さらには、洗面所のドアを締め切ってしまうと、運転終了のアラームが聞こえにくくなります。
そんなわけで、この連携機能が役立つわけです。
冷蔵庫はキッチン内、リビング横に設置されています。
家の中ではリビングでくつろぐひとも多いかと思います。
そんなことから、冷蔵庫から運転終了のお知らせアナウンスがあれば、気づきやすいです。
東芝は2番目、シャープは【2019】ES-W112から冷蔵庫との機器連携サービスを開始

実は冷蔵庫と洗濯機の機器連携は東芝が2番目です。
シャープが2019年モデルの「ES-W112」からサービスを開始しています。
シャープのIoTサービス「COCORO HOME」に対応していればこの機能が使えます。
ですので、冷蔵庫は最も古いもので2017年モデル「SJ-GX55D/GX50D」から対応、洗濯機は最も古いもので2018年モデル「ES-W111」から機器連携が使えます。

シャープはだいぶ昔から冷蔵庫と連携しています!
機器連携は同じメーカーの家電でないとできない

冷蔵庫と洗濯機の機器連携はシャープと東芝にあります(2023年2月現在)。
しかしながら、この連携機能は同じメーカーの家電でないと有効にできません。
例えば、シャープの冷蔵庫と東芝の洗濯機の連携はできないわけです。
ですので、この機能を使いたいのであれば同じメーカーである東芝の冷蔵庫と洗濯機を買い揃える必要があります。
となると、だいぶ利用者が限られてくるのではないかと思います。。。
また一方で、この機能を使いたいばあいは同メーカーの家電を揃える縛りが生じるのでメーカーにとっては望ましいのでしょうか。
今後、IoT家電の統一規格ができれば改善していくのでしょうが、今のところ日本のIoT家電については難しそうです。
アプリに関してもメーカーごとにアプリは異なりますし、さらには同メーカーであっても家電ごとにアプリが別々です。
機器連携はIoT機能搭載の家電でないとできない

こちらは当然といえば当然ですが、注意点として記載します。
機器連携するための前提として、その家電にIoT機能が搭載されている必要があります。

そもそもインターネット接続されていないとデータ送信できないですもんね!
そのため、今回東芝の最新冷蔵庫を購入したとしても、IoT機能が搭載されていない東芝の洗濯機なら機器連携の「音声アナウンス」機能は使えません。
ということで、機器連携に対応する東芝とシャープの洗濯機と冷蔵庫を記載します。
東芝の機器連携対応:洗濯機
(2023)・・・未発売
(2022)・・・TW-127XP2
(2021)・・・TW-127XP1
(2020)・・・TW-127X9
(2019)・・・TW-127X8
東芝の機器連携対応:冷蔵庫
(2023)・・・GR-V600FZS、GR-V550FZS、GR-V510FZS
シャープの機器連携対応:洗濯機
ドラム式洗濯乾燥機
年度 | 2022 | 2021 | 2020 | 2019 | 2018 |
型名 | ES-X11A | ES-W114 | ES-W113 | ES-W112 | ES-W111 |
ES-V11A | ES-WS14 | ES-WS13 |
縦型洗濯乾燥機
年度 | 2022 | 2021 | 2020 | 2019 |
型名 | ES-PW11G | ES-PW11F | ES-PW11E | ES-PW11D |
ES-PW10E | ES-PW10D | |||
ES-PW8G | ES-PW8E | ES-PW8D |
全自動洗濯機
年度 | 2022 | 2021 | 2020 | 2019 |
型名 | ES-GW11G | ES-GW11F | ES-GW11E | ES-GW11D |
シャープの機器連携対応:冷蔵庫
年度 | 2023 | 2022 | 2021 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
型名 | SJ-GK50K | SJ-GK50J | SJ-AF50H | SJ-AF50G | SJ-GA55E | SJ-GX55E | SJ-GX55D |
SJ-MF50K | SJ-MF50J | SJ-AW50H | SJ-AW50G | SJ-GA50E | SJ-GX50E | SJ-GX50D | |
SJ-GK46K | SJ-GK46J | SJ-MF46H | SJ-AF50F | ||||
SJ-MF46K | SJ-MF46J | SJ-MW46H | SJ-AW50F | ||||
SJ-MW46K | SJ-MW46J | SJ-FA46H | |||||
SJ-MF43K |

シャープの対応機種ありすぎて調べるのしんどかった・・・
2023年2月現時点の情報です。今後、最新モデルがリリースされるたびに対応機種が増えていくと思います。
まとめ

2023年3月に発売予定の東芝冷蔵庫「VEGETA(ベジータ)」の新機能「機器連携」について解説しました。
それではまとめです。
- 東芝とシャープには冷蔵庫と洗濯機の機器連携機能がある。
- 機器連携させると、洗濯機が運転を終了したときや、エラーが発生したときに冷蔵庫のスピーカーでお知らせしてくれる。
- 洗濯機の音声ブザーだけでは聞き逃しがよくあるが、キッチンの冷蔵庫が音声アナウンスしてくれるので聞き逃さない。
- 機器連携は同じメーカーの家電製品でなければできない。
- 機器連携はIoT機能搭載の家電製品でなければできない。
運転終了後に衣類をすぐに取り出さずに長期間放置するとイヤな臭いの原因にもなります。できるだけ避けたいです。
【参考記事】東芝の洗濯乾燥機でニオイが気になるときに確認したい7つのこと
今後のIoT機能は家電単独の機能アップグレードだけでなく、家電同士の連携機能にも注目したいところです。
以上です。では。
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