- アルカリ洗濯
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バジャンはアトピーに優しい洗剤? 使い方と洗浄力を検証してみた
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20代の頃の原因不明の皮膚炎や今に続くさまざまなアレルギー症状、また長男の乳児湿疹や喘息をきっかけに洗濯をみなおすようになりました。(プロフィール)
現在ではさまざまな工夫をして合成界面活性剤不使用のアルカリ性洗剤や石鹸を使い、カビや洗剤の残留のない洗濯をしています。
ただし石鹸洗濯には大きな問題があります。全自動洗濯機で扱うのはなかなか難しいのです。
・全自動洗濯機で石鹸洗濯はできる? アトピーに優しい洗剤を探して
おすすめは石鹸と相性のよい二槽式洗濯機を使用することです。アトピーに優しい洗濯ができます。
ところがこの二槽式洗濯機には問題があります。最近の分譲のマンションや戸建は、洗濯パンの形が正方形に決まっており長方形の二槽式洗濯機は置けないようになっているのです。
もちろんリフォームすれば置けますがそこまでするのはかなり大変です。
そこで石けん以外のアトピーに優しい洗剤をシリーズでご紹介しています。
バジャンってどんな洗剤? 成分は?
今回は「バジャン」を取り上げます。一月使用して後日また報告します。
「汚れ落ちは合成洗剤以上! しかも界面活性剤ゼロで、洗浄液の中でメダカが泳げるほど安全!(第三者機関にて実証済)」と宣伝されている洗剤です。
私の妹が長年快適に使い続けています。
成分は主に炭酸塩。いわゆるアルカリ剤です。アルカリ剤は衣類に付着した油汚れをよく落とし、新しい洗剤として注目されています。
・アルカリ性洗剤はアトピーにいいの? メリットとデメリットは?
アルカリ性は弱い方から順に、
重曹→セスキ炭酸ソーダ(アルカリウォッシュ)→炭酸塩(バジャンの主成分)→過炭酸ナトリウム(いわゆる酸素系漂白剤)となります。
炭酸塩からアルカリ性が強くなります。直接さわるとぬめっとするので手袋が必要です。
バジャンはアルカリ洗濯によく使われるアルカリウォッシュよりもパワーがあるということです。
バジャンは肌や環境にデメリットの大きい合成界面活性剤を含まないのはもちろんのこと、天然の界面活性剤も無添加です。
また、「漂白剤」「蛍光漂白剤」「柔軟剤」「香料」「りん酸塩」も加えられていません。
アルカリ剤は無機物なので環境に放出されても生分解する必要がなく、環境に負荷をかけにくいと言われています。そのため「メダカがすめる」ということになるようです。
バジャンが届いた。使い続けられる値段?気になるコスパ
バジャンは自然食品の店で見かけますが近所には扱っている店がないので楽天で注文しました。
これは「たて式洗濯機用」のものです。
『バジャン1.2kg』1598円、界面活性剤フリーの洗濯用洗浄剤
ドラム式洗濯機には「ドラムバジャン」があります。
フタをあけると「微粉末のため粉舞いにご注意下さい。」と注意書きがあります。気になる方はマスクをして計って下さい。
今回ははじめてなので洗濯物を正確に計りました。
はじめて使う洗剤は分量や時間、温度などきちんと守ることをおすすめします。
合成洗剤はある程度いい加減な扱いをしても十分能力を発揮します。
ところが肌や環境に優しい洗剤は洗浄力が弱いので、その力を最大限に引き出すために諸条件を整えてあげることが大事です。
最初正確にすれば次からはだいたいで大丈夫です。
洗濯物は2kg弱でした。大人3人の1日分です。何もかもすべて含めてこの量です。我が家の洗濯物はとても少ないと思います。洗濯物の量が少ないことは洗濯にとって大事なので工夫してへらしています。
バジャンのコスパを調べてみました。毎日使える値段でしょうか。
我が家の使用量(大人3人)。
・洗濯物2kg
・水30リットル使用
・バジャンは1回につき24g使用です。
コスパを計算したところ、
・1200g÷24g=1箱で50回分。
・1回の料金:32円。
・1月の料金:960円となりました。
バジャン | サンダー・レッド | 一般的な粉石鹸 | アルカリウォッシュ | |
1回 | 32円 | 60円 | 平均30円 | 10円 |
1月 | 960円 | 1800円 | 900円 | 300円 |
我が家は洗濯物が少ないので一般的な使用量はもう少し多くなります。
およそ粉石鹸と同じくらい、もしくはそれ以上ということは、それなりの値段です。もしかすると「バジャンを使わなくても炭酸塩だけでよいのでは?」と思いましたがバジャンには「再汚染防止機能」というものがついています。
「無機塩系の洗浄剤に持たせる事は不可能とまで言われていいましたが、バジャンは世界で初めて「再汚染防止機能」を持たせる事に成功しました。この技術は、2003年に特許第3481615号を取得しています。」
とサイトに書かれています。これが値段の秘密かもしれません。
この価格できれいに洗えて肌に優しいなら払ってもよいと思いました。
バジャンで洗濯したら意外な結果に
ためした日は12月でしたので水温が低く、温度計は0度を指していました。
説明書には「10度以下の場合はバジャンをあらかじめ洗面器などを使いぬるま湯で溶かす」と書かれていますのでぬるま湯を用意しました。
紙の軽量スプーンがついています。
バジャンを投入。
よく混ぜました。
洗濯機に1/3くらい水を張ります。
3分撹拌します。
全自動洗濯機の場合は通常は標準コースで洗濯して下さい。粉は洗濯槽に直接ぱらぱらと振り入れます。(粉末洗剤を入れるケースを使用するときれいに空になる場合とならない場合があるそうです)。
その後上まで水を入れて「洗い」の工程へ。7分撹拌しました。
すすぎ1回目の水の様子。
「すすぎは一度でいい」と書かれているバジャンですがこんなににごった状態になりました(5日ためしましたが同じでした)。
極端に汚れた洗濯物はありません。洗濯槽もきれいな状態です。条件はよいはずです。底が見えないくらいにごっています。
バジャンのサイトで調べるとQ&Aコーナーに
「すすぎは本当に1回でいいの?」という質問がありますが、
・界面活性剤のような残留性のある成分を使用していない
・再汚染防止機能(特許)がある
という理由で1回で十分かつ安全と書かれています。
バジャンは安全性という点では問題がないようです。
ただすすぎが1回ではアトピーや湿疹でお悩みの方には足りないのではないかなと疑問を感じました。
2回目のすすぎは急にきれいに澄みましたが、それでもまだ少しにごっています。
二槽式洗濯機の場合本すすぎ(一回目のすすぎ)の前に「中間脱水」と「脱水予備すすぎ」をするとしっかりすすげるので手間はかかりますがおすすめです。
・二槽式洗濯機のすすぎのコツ。中間脱水と脱水予備すすぎをマスターしよう
念のため3回すすいでみました。これだけ澄んだので十分だと思います。
いろいろな洗剤をためしていますが、アトピーの方は念入りなすすぎがおすすめです。
バジャンの再汚染防止機能が本当にすぐれていればすすぎの回数が少なくてすみますので、今後調べたいと思います。(3回目の記事に記載しましたが、バジャンのすすぎは基本的に1回で大丈夫のようです)。
アルカリ性洗剤バジャンのメリット・デメリット
一週間ほど使用してみた感想です。
メリット
・汚れ落ちはよいと思う。
・よい意味で無臭。
・黒いTシャツにも溶け残りなし。
・洗濯物が硬くなるような印象もなし。
・バジャン自体に軽い漂白作用があるので、使っているうちに洗濯機がきれいになる。
・石けんのようなカスがないので洗濯槽の裏側がカビだらけになるという心配も軽減される。
デメリット
・アトピーの方は低刺激の重曹で洗濯している方が多いことからもわかるように、炭酸塩が主成分のバジャンは刺激が強いかもしれない。すすぎは念入りにしたほうがよいのか? 今後検証。
・合成洗剤とくらべると値段は高い。
使い心地はおおむねとてもよいです。
安全性と洗浄力。この矛盾を解決してくれる洗剤かもしれません。
一月後にもう一度報告します。
・アルカリ性洗剤バジャン。謎に包まれた洗浄力と再汚染防止機能に迫る
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